音が変わると毎日が変わる
自宅で、オフィスで、学校で、街中で、私たちはありとあらゆるところで音と共に暮らしています。
音は空気中やモノの中を伝わり、時にはまっすぐに、時には障害物にぶつかって折れ曲がったり通り抜けたり迂回したり小さくなったりしながら、私たちの耳に届きます。
それぞれの音を意識するかどうか、心地よく思うか不快に感じるかは、音の大きさ(強さ)や高低、音色といった音の性質によるものだけでなく、その場所の音環境や音響性能がどうなっているか、また私たちがそのときどんな活動をしているのかとも大きく関わってきます。
そして、音環境が整っていない状況下では、単にうるさいとか心理的に不快ということだけでなく、健康被害や発育の問題、コミュニケーション不全、企業では生産性の低下や機密漏洩、社員のストレス増加など、より大きな問題を引き起こしかねません。
最適な音環境はその場所の目的によっても異なります。東京ブラインドが発売する 吸音パネル FELTONE®︎(フェルトーン®︎)はそんな音の問題を解決するべく研究開発されました。
吸音製品による音のコントロール
東京ブラインドが製品を通じて行っていることは、「吸音」による音のコントロールです。
建築や空間で「音」がテーマとなるときは、ホールやスタジオ、オーディオルームなどの特別な施設か、マンションの床騒音、そしてBGMなどがほとんどです。近年は、会話がきちんとできる環境でありつつ、内容を漏らさないようにするスピーチプライバシーというものも注目されています。
実は私たちの周りは常に音があふれていて、およそ340m/秒の速度で音は進みます。音源から放出された音は壁面などで反射を繰り返し、遠回りして聞き手の耳に到達します。そのため音が停止した後も音が響いて聞こえることがあります。これを残響と呼びます。欧米では音に対する意識が高く、設計時に空間における残響時間の指定がされることもあります。
国内でも一部の外資系、グローバル企業などはオフィスに同じ考え方を導入しています。
コストとバランス
国内では一般的に音に対する意識はそれほど高くないのが現状だと思います。
音がよく響く空間にしたければ内装材は硬い材料(音を反射する材料)を選び、響きの量を少なめにして落ち着いた雰囲気を作りたければ、柔らかい材料(音を吸音する材料)を選択することが必要ですが、見た目やコストを優先させて空間の使用目的にそぐわない仕上げ材が使われる事例も少なくありません。そのために音環境が悪くなり、後から吸音パネルや吸音パーテーション、吸音ブラインドを取り付けて改善する事例が多々あります。
音の制御が適切にコントロールされた空間は、一度体験するとその違いが明確にわかります。オフィスでも住宅でも音の制御をきちんと設計に落とし込んだ空間は、上質で快適なものになります。意匠や家具、照明など、視覚でとらえるデザイン的要素に加えて、やがて音が空間の新しい価値要素として認知されると東京ブラインドは考えています。
音へのアプローチ
より良い音環境に特化した空間である音楽スタジオなどには吸音板だけでなく拡散板がありますが、普通のオフィスや店舗でもスタジオづくりのノウハウを取り入れると音響面での快適性が大きく変わるでしょう。
音の制御はエビデンスに基づいて行うものですが、音は目に見えず、かつ人によって(特に年齢で)体感の差があるため、その価値や重要性がなかなか理解されにくい状況にあります。
将来的には、設計段階からその空間に求められる音の雰囲気や響き方を考え、音環境の優れた空間が当たり前となってくれることを期待しています。
東京ブラインドでは多くの製品バリエーションで音環境の改善を目指しています。
数多くの施工事例をご覧いただき、室内の音環境改善についてお考えください。
東京ブラインドは最適な音環境を追求し、室内の音環境最適化を目指しています。
音環境について詳しくお知りになりたい方向けに「音環境を知る本」をお届けしています。
下記内容は抜粋ですが、シチュエーション別に求められる音環境性能について見ていきながら、音環境の大切さ、また音環境を整えるためにできることについて知っていただければ幸いです。
音環境を知る本については、お電話またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
第1章 音について
音が果たす様々な役割
響きの役割と制御/残響時間
雑音の侵入を抑える/快適な音環境
第2章 場所で変わる適切な音環境
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