現状報告、日本のジャズ! 第2回 渡辺貞夫
今回も渡辺貞夫について触れていきましょう。
前回、明るい性格だと触れましたが、そんな彼の音楽も明るい雰囲気に感じます。
4つのコンサートホールで行われたライブをまとめた今回のアルバム「ホープ・フォー・トゥモロー」もその延長にあり、フュージョン的です。
演奏は特にメンバーや全体の音との高いレベルの調和が感じられ、それまでの渡辺貞夫の音楽とは別物に感じます。

ライブを行ったコンサートホールの中にはサントリーホールもあります。
メンバーとの協奏も素晴らしいのですが、このようなホールとの調和においても卓抜なものがあり、楽しめます。
ジャズの演奏はどうしても独りよがりになり、メンバーを牽引する形になりがちですが、自然な流れの中で音楽が作られていくので、調和や一体感と言った言葉で表現できる演奏になっています。
アルバムの制作では7年間のブランクののち、2024年に新しいアルバムを出しています。
今回の「ホープ・フォー・トゥモロー」はそれに続くものですが味わい深く円熟感があります。メンバーとの「調和、協奏」は豊かな演奏です。
このアルバムについては、筆者がネット・マガジン、ジャズTOKYOで取り上げ、評価していますので参考にご一読下さい。

往年のジャズマンの今
ここまで書いたように渡辺貞夫は日本で元気に活躍しています。
他の往年の名プレヤー達はどうしておられるのでしょう。近況をネットでみてみました。
前述の通り渡辺貞夫はアメリカでも仕事をしながら日本在住で活躍していますが、秋吉敏子や日野皓正はニューヨーク在住です。ニューヨークの方が仕事がしやすいのでしょうか。
往年のジャズマンは高齢でも元気に活躍している方が多く、まだまだ良いジャズを聴かせてほしいと願うばかりです。
《以下、往年のジャズマンの今》
*秋山敏子96歳、ニューヨーク在住共同作業者、ルー・タバキンと再婚。
*日野皓正83歳、ニューヨーク在住、再々婚して今はアメリカ人の奥さんと暮らしているとのこと。
*山下洋輔、83歳、フリージャズで活躍。2025年いっぱいで活動を休止して休養にはいるとのこと。
*鈴木勲2022年89歳没。
*笠井紀美子、80歳、アメリカ人の夫とサンタモニカ在住。
*中本マリ、1947年生まれ、2023年にオリジナル曲を再び歌ったアルバム『MUSE 1』を発表。
*阿川泰子1951年生まれ、2025年に帝国ホテルでのライブやビルボードツアーを行う。
萩原光男

