音環境を理解するための10章 その1
2020年も早や6月の折り返し地点になりました。
新型コロナの感染予防で在宅勤務が増える中、騒音に関するお悩みが増えているそうです。
弊社も音のお悩みに少しでもお役に立てるよう努めてまいりますのでお気軽にお問い合わせください。
さて、今回から12回(予定)に渡り、音の専門家である萩原光男氏に「音環境」についてお話しいただくことになりました。
萩原氏は放送大学でも聴覚心理学も専攻され、オーディオメーカーのJVCKENWOOD社で40年間音作りをして、音質マイスターとしてもご活躍されました。
専門的な知識だけでなく、音環境とメンタルなど様々な観点から音に関する興味深いお話が伺えると思いますので、どうぞご期待ください。
1. 自己紹介に代えて
萩原光男
今回、東京ブラインド工業で、音環境について書くことになりました。
よろしくお願いします。
わたしは、2010年にオーディオの会社をリタイヤしました。
現役時代、40年間という年月をオーディオの音作りで生きてきました。
ホームオーディオのアンプやスピーカーを設計し、その音作りをして、次にカーオーディオの音作りをしました。
クルマのヘッドユニット単品や、車の中での音まとめ、カーメーカーの方達との音作りなど、行ってきました。
時には、お店に行ったり、オーディオ評論家先生、或いは海外の雑誌社に持ち込んで音作りをしてきました。
そんな仕事をしながら、世界各地を回りました。
世界最高の音、と言われるウィーンのコンサートホールなども訪れることができました。
たいへんなこともありながらも、楽しみもあり、多くの方々と仕事をしてきました。
このエッセイでも、沢山の方々に読んでいただいて、たかが「音」ですが、そこにある素晴らしい世界のことを
ご一緒に考えていければ、と考えています。
次回から11回にわたる連載では、日々の生活空間を見直すことで心地よい空間で心豊かな時間を過ごせるように
お手伝いできれば、と思います。
また、欧米人とは違う私たち日本人の感覚のお話や、モーツァルトなどの素晴らしい音楽の世界への誘い、
音楽の都ウィーンにある最高のコンサートホールの音にもご招待したいと思っています。