元JVCケンウッド音質マイスター 萩原光男が語るフェルトーンの実力!
吸音ブラインド フェルトーンが作る最高のサラウンド・シアター
今回は、フェルトーンの使ったお部屋でのオペラや映画の鑑賞での効果を考えてみましょう。
フェルトーンは反射音を効果的にコントロールすることで、映画やオペラ劇場などの臨場感を容易に作り出すことができます。一般的には反射音をコントロールするために、カーテンなど布で囲んでしまう方法もありますが、音が暗くなりデッドになりすぎるなどの弊害があります。フェルトーンを使って反射音をコントロールすれば、生き生きとした音が楽しめます。
今回は、フェルトーンの能力を紹介すると共に、効果的にフェルトーンを使って楽しめる、オススメのシアターの音場シーンをご紹介しましょう。
オーディオをより良い音で聞く場合は、部屋の壁面や床などに何もないフラットな状態よりも、適度に反射物を置いて、音を拡散した方が音楽を楽しめます。
一方、シアターとして音と映像を楽しむためには、不規則に反射物があると音像の定位が乱れ、その結果映像との連携が乱れ、映画の意図した場面の音場を再現できません。
そのため反射物を布で覆ったり、窓面はカーテンを閉めて楽しむのが一般的です。しかし、この方法では音を吸いすぎて暗い音になってしまいます。吸音と反射は適度にコントロールすることが重要です。
そのため、シアターに要望される音場とは、
1. オーディオの音のようにリアルなHiFiの音である。
2. 反射音がコントロールされていて、音像定位が乱れず、映像との連携がとれていること、そのためには、特定の周波数帯域に定位を妨げる強い反射がなく、左右の壁面が同じ条件で対称になっている。
3. さらに付け加えれば、低音に関して、オーディオで必要な低音よりも更に低い低音までコントロールしていること。車の走行音、爆発音などの瞬間的な大音量の低音を、音量感も拡がりもありつつ表現でき、且つ音量の低い地響きや海鳴りを、より低い帯域より表現できる。
が、求められます。
ところで、シアターの音はどのように進化しているでしょう。テレビの音声等とどう違うのでしょうか。DVDの音声の基本となっている5.1chサラウンドシステムは、1950年代より映画に採用され映画館で楽しめました。サラウンドシステムが急速に普及するのは1977年にスターウォーズがアナログ方式のドルビーステレオを採用してからです。1993年にデジタル圧縮技術を使ったDTS方式がジェラシックパークで採用されて映画館での音質に対する重要性が高まることになりました。
家庭用には1990年代初頭からAVアンプが各社から発売され、本格的に普及が始まったのは、DVDビデオが1990年代末より普及し始めてからでした。私は2003年からホームオーディオに戻りましたが、20年前のホームオーディオでは体験できなかった世界に興奮を覚えました。それは高音質を目指すという事では一定レベルまで達してしまったデジタルオーディオ世界の先に、臨場感というリアリティーを追求したシアターサラウンドの世界を感じたのです。仕事としてAVアンプの設計に関わったのですが、映画の製作側からも更なるリアリティーの世界を追求する、という取り組みが感じられ、雑誌社や評論家と交流しながら、新しい作品ごとに切り開かれる新しい世界に興奮を感じたのでした。
話がそれてしまいましたが、このような高度化したAV(オーディオビジュアル)の世界で、その部屋の音場を簡単にコントロールできるフェルトーンは、お部屋にサラウンドを簡単且つすばらしい音場を提供できる商材です。
もう一度東京ブラインド工業のフェルトーンの効果を、特にシアターサラウンドの分野での効果を挙げておきましょう。
1. 反射音をコントロールして均一な音場を容易に作れる。
フェルト素材を圧縮して加工しているフェルトーンは特定の帯域に吸音や反射が集中することがなく広い帯域にわたって均一に吸音します。視聴空間周囲に設置すれば、均一な条件の壁面ができるので、左右対称の壁面を作ることが容易です。また、縦型ブラインドなので日常生活では採光の調整や部屋の隅に収納しておくことができます。
2. 低音に対しての反射吸音のコントロール効果。
従来の音場コントロール部材では低音のコントロールはとても難しいです。それは音の反射や吸収をコントロールするにはその周波数の波長の長さに見合う長さの部材を設置する必要があるからです。例えば、50Hzの周波数では波長が7m近くになるので7mもしくはその周波数に合う長さが必要です。フェルトーンを壁面や窓に設置すれば壁や窓ガラスの間に空気層ができ、低音を吸音します。壁面や窓との間にこのような吸音層ができるので、オーディオで必要な低音よりも更に低い低音までコントロールできるのです。車の走行音、爆発音などの瞬間的な大音量の低音にたいしても調整できるのです。
3. オーディオで求められるHiFiで適度に反射音のある、拡がりのある音場
空間が容易にできる。
フェルトーンには吸音材のスラットと木製のスラットを交互に使ったハイブリッド型があり、この方法を取れば、理想的なオーディオとしての音場を作ることができるのです。