普段着の言葉で「音」や「音環境」を考えてみよう

どうしても見た目で判断してしまう「視覚優位」について

今回から、あまり「音の世界」とか「音響的には」などと言わずに、もっと日常的な音に関する「こんなこと、あんなこと」を考えてみたいと思います。

まずは、人が音や味・匂いなど五感の感覚が見た目の印象で左右されてしまう「視覚優位」という現象についてです。視覚優位では、聴覚だけでなく臭いや触覚・味覚なども目からの情報で、美味しそうとか気持ちよさそうとか、先入観念として持ってしまいます。

「音」に関してはこんな話があります。環境の中に「縦の線」と「横の線」があった場合、どう聞こえるかというものです。

部屋の壁が縦の板で構成されていると音がはっきり聞こえて、高音寄りになります。反対に板が横に並んでいる部屋では、ゆったりリラックスした精神状態になり、低音が豊かな落ち着いた音になります。

心理学的には、縦縞は交感神経優位になってやや興奮気味になります。対象物体の明確化が進み、物体を判断するための音の輪郭を明確にする高域に耳が行きます。横縞は平坦で何もなく「平穏」を感じやすく、副交感神経優位になりやすいと言えます。

「ヒト」が野生の中で生き延びるために身につけた感覚なのでしょうか。

縦縞は林の中にいる獲物の動物や、危険な猛獣がいて襲われる場面をイメージしやすい。一方、横縞はなだらかな平原や広がりを感じてリラックスしやすいと言えるでしょう。縦や横の線がある環境で音や音楽を聞くと、より豊かに感じられるのです。

ところで、今回取り上げた自律神経系の交感神経と副交感神経を生かした、東京ブラインド工業の製品を紹介しましよう。

視覚優位の話で、縦縞、横線の話が出てきましたが、東京ブラインドの製品でお勧めなのは木製ブラインドです。縦に板を並べたブラインド(木製縦型ブラインド バーチカルウッド90)は、秋葉原のUDXビルで使われています。

木製ブラインドには横に板を並べたタイプ(木製横型ブラインド ベネチアウッド50)もあり、オフィスなどで仕事に集中する環境にお役に立つでしょう。

萩原光男

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木製縦型ブラインド バーチカルウッド90

木製横型ブラインド ベネチアウッド50