自然環境が作るステキな音 その2

今回の音楽は、シューベルトの即興曲です。今は亡きホロビッツの名演を聞いてみてください。

・あきる野市の試聴室(自然環境が作る素晴らしい静寂感)

風土と音には密接な関係があります。「音」はオーディオ装置で聴く音楽にも大きく影響していますが、どのような場所、どのような家に住んでいるかは、どんな装置で聞いているのかと同様に重要です。

今回は良い音環境が整っていた友人宅の試聴室の話をしましょう。彼の試聴室で聴いた音は、彼が住むあきる野市の自然環境が作るとても魅力的な音だったのです。

友人の試聴室は写真のように山小屋ロッジ風に板目を生かして作ってあります。
木の響きが音に現れていて美しく優しい、しかしピアノの打鍵の音などは立ち上がり鋭く印象的でした。

良く調整されているオーディオの音も素晴らしかったのですが、彼の努力以外にもその視聴室での音の素晴らしさを作り出していたものがありました。

それは、静けさです。あきる野市の自然環境が貢献する素晴らしい「静寂」がそこにはあったのです。何曲か聴き終わり、出された紅茶を飲んで連れの友人と3人で話をしていると、会話が途切れて一瞬の静寂が訪れます。

この無音の状態がとても心地よいのです。

無音なのに、木造の家らしい中高域の爽やかさがあります。スカッとヌケて開放感があります。コンクリート作りのマンションでは、どうしても中高域がヌケません。この開放感は試聴室が木造で密閉度が低く、屋外の雰囲気が部屋の中にもあることに起因します。

あきる野市は関東平野の平原が立川あたりで終わり、奥多摩に向けて少しずつ起伏が多くなります。
起伏によって遠方からの暗騒音が吸収され、独特の静けさを作り出しています。

友人の家の周りには里山がところどころあります。試聴室の外にある庭も、都心や立川からの都市騒音や幹線道路の交通騒音がなく、心地よい静かな環境でした。その環境が試聴室内の音にも貢献しているのです。

「音」は、中域から中高域にかけて、話し声やそこに居る人の出す音の粒立ちが良くクリアです。
ドイツ語にラウムライヒカイトという表現がある話を前回しました。英語ではルームフィーリングとでも言うのでしょうか。「あたかも部屋にいる」という感覚です。初期反射音の効果で楽器や声がクリアに聴こえ、なおかつ空間イメージが良いことです。あきる野市に住む友人の試聴室内は、このラウムライヒカイトがとても良いと感じました。

自然環境が作り出す音について、市街地でも良い環境になっているところがあります。一戸建てが立ち並ぶ閑静な住宅街は独特の静けさがあり、良い音環境です。

住んでいる場所の良いところやネガティブなところを理解して、その上で音楽ジャンルなどを選び、音や音楽を楽しむのも良いと思います。

萩原光男

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