萩原光男コラム・エッセイ

萩原光男コラム・エッセイ
3つの音のエッセイ

今回のテーマは、晩秋の音です。晩秋の哀愁と言えばブラームスの交響曲第4番です。冒頭のバイオリンは哀愁そのもの。ブルーノ・ワルターが指揮しているものを聞いてみてください。 晩秋は、最高の音を味わう季節 晩秋から冬にかけては […]

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素材の音にこだわる
素材の「音」に拘る(2)好まれる音、憧れる音

少し高台にある駅で電車を降りると遠くから小さな音で、なにやら楽しげな音楽が聞こえて来ます。改札を出ると、ノイシュヴァンシュタイン城を模した見慣れたお城が見えて、特別な一日が始まります。 少し脚色して書いてみましたが、これ […]

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素材の音にこだわる
素材の「音」に拘る(1)素材の音・響きにも高級感や品位がある

日々の営みの中で、気の利いた喫茶店やレストランでお茶を飲んだり食事をする時に、音がその場の雰囲気を作っていると気がつくことがあります。 テーブルの材質、壁の仕上げ、そこで使われているカップやソーサーなどの食器でも作られま […]

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萩原光男コラム・エッセイ
旅のメモリー・音のメモリー・そこにあるエキゾチシズム~

旅先で様々な音、響き、音楽に出逢います。繁華街を歩くと聞こえる、店の音楽、連れ立って歩く若者の笑い声、それは日本で聞くのとどこか違っていて、空気の乾燥度や気温、或いは検問の厳しい国など、と言った環境でも違います。独特の” […]

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萩原光男コラム・エッセイ
音環境を理解するための10章 その10

共感覚③新古今和歌集に見る日本人の感覚~ 「梅の花 にほひをうつす 袖の上に 軒洩る月の かげぞあらそふ」 新古今和歌集は鎌倉時代初期に編纂された歌集ですが、これはその中の一首です。 内容は、春の初めの夕に縁側でくつろい […]

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萩原光男コラム・エッセイ
音環境を理解するための10章 その9

共感覚②松尾芭蕉と共感覚~ 前回に続いて、色で音を感じるなどの世界、共感覚について話していきます。 「共感覚」の著者ジョン・ハリソンはこの本の中で、共感覚者として、色で音を、音で色を感じる色聴者に、作曲家のスクリャーピン […]

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萩原光男コラム・エッセイ
音環境を理解するための10章 その8

共感覚①~ 音の不思議な世界「音に色がある?色に音がある?」 例えば、音階の、ミの音では黄色を感じ、ラの音では紫を感じる人たちがいます。 楽器の音や、音楽を聞かなくても、色で音を感じて心に音楽が流れたらどんなに素敵でしょ […]

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萩原光男コラム・エッセイ
音環境を理解するための10章 その7

西欧人と日本人の「音感覚の違い」を考える(その2)~ 日本人だけが、虫の声を言葉として聞くのか? 前回は、虫の声を日本人は言葉として聞き、西欧人は雑音として聞く、という話をしました。 整理すると、ヒトは音の情報処理に関し […]

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